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多分、恭介はどんな乗り物でも運転の仕方さえわかってしまえば、華麗に乗りこなせるだろう。
「海、うみ うみうみー、うーみーぃっ♪」
地図を見ながら葉留佳さんが歌いだす。 うみ、と発音するたびにテンションが上がっていくらしい。
「はしゃぎすぎです」
西園さんがつっこんだ。
「だってー、海は初めてなんだもんっ」
「この時期に浮かれすぎて、海につっこまないようにしてください」
「水平線も地平線もばんばん眺めるよ!!」
「地平線は関係ありません」
「え、ビート板持ってきたのに!!」
「風邪引いても知らないよ……しかもカナヅチなんだ葉留佳さん…」
「ガーンっ!? お、泳げないのですかぁ~っ!?」
「いや、もう寒いからさ…」
「うぅ……日本の海は店じまいが早いのですねぇ……」
「また今度夏に来ようね、クーちゃん」
よしよし、とクドを小毬さんが慰めていた。
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