プロローグ

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「ライダー パァァアンチィィィイッ!!! 」  怪人兜鴉(カブトガラス)を殴り飛ばすと同時に、紅く発光した左腕の“エナジージェネレータ”に亀裂が入る。  ドォォォオオオンッ!!!  兜鴉の爆発に巻き込まれた戦闘員達がバラバラになっていく。  爆風に煽られ、背中から伸びたマフラーがバタバタと音をたてる。  左腕でのライダーパンチもあと何発撃てるか分からない。  残るは怪人が3。  戦闘員が124。  次にいつ襲われるか分からない現在、出来るだけ必殺技は温存したい…。  それにしても、今回は無駄に数が多い。 「…再生怪人共め」  焦るな、この場に幹部クラスはいない。  再び握り締めた拳に違和感を感じる。  先ほど使用した“フルバースト”の負荷が全身を鈍らせ始めた様だ。 「最悪だ」  小さく愚痴った。  嫌な感覚が背中を走る。
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