自殺者は笑う

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周りは森林で、自分の足音だけが聞こえるくらい静かだ。 俺は何がなんだか分からなかった。 いつの間に外に行ったのか、どうやってここまで来たのかさえ分からない。 俺はすぅと中に入ってみた。 いや、その時の俺は何かに取り付かれてたかもしれない。 普段俺は、怪しい物や家などには絶対に入ったり、触ったりしない程、警戒心が強い。 そんな俺が、明らかに怪しい家に入っていくなんて有り得なかった。 家の中は床が穴だらけで、窓1つ無く真っ暗だった。 不気味の一言で片付く。 しばらく俺はその場に立っていた。 やがて目が、暗闇に慣れてきて、周りが見えるようになってきた。 俺は歩き始めた。 上手く穴を避けながら、前へ前へと歩いた。 暫くすると、床に水みたいなものが見えてきた・・・
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