バラバラ遺体

4/4
前へ
/23ページ
次へ
パパとママは死んだときと同じ状態でいたの。 まるでマザーグースの歌詞にあるような感じで。 手足はバラバラで散らかっていて、頭は床に立っていた。 赤い液体で床はビチャビチャ。 私はがっくりしたわ。 普通の人は、わめいたり、恐ろしくて呆然としたりするのに。 私はパパとママとまた一緒に暮らせると思ったから。 ふと足元を見ると、1つのナイフが落ちてたわ。 私は徐にそれを拾って、チラホラと見たの。 それからパパとママを見た。 それでね、あることを思い付いたの。 ナイフを使って私は自分の喉を切ったわ。そう死ぬ事を思い付いたの。 「プシュ」 喉から赤い液体が吹き出したわ。 痛かったけどね、これでパパとママにまた会えるんだもん。全然へいき。 やがてね、私は目がボーッとしてきて息が遠のいてきて死んじゃったの。 でも死ぬ間際まで恐くなかったわ。 だって死んじゃったパパとママがいるから・・・
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加