愛しいキミへ

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辺りを見回すと、あの子を見つけた。 歩幅を広くする、彼女が近ずいて来る。 すると彼女の向こうで男が手を挙げた、彼女も嬉しそうに手を振りかえす。 何かが頬を濡らす…… もう前が見えない…… 運命の彼女に出逢えた瞬間……失恋した…… 気がつくと目の前に手を振っていた、あの男が立っている。 「相馬? 何で泣いてんだオマエ?」 「さっ斎藤? 目にゴミが入ってさ」 ベタな言い訳をした。 斎藤は高校の同級生だった。 コイツがあの子の 彼氏なんて…… 「お兄ちゃん、友達だったんだ?」 (えっお兄ちゃん?) 良かったぁぁぁ 死んでた俺は半分ほど生き返った。 「相馬さんて言うんですね」 やっぱりかわいいなぁ 「私また逢えたらいいなぁと思ってました。」 人生のたった5時間での出来事だったが一生忘れられない5時間になった。 (神様ありがとう) おわり
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