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『…?…何、楓』
沙依は段々青ざめて行く楓の顔を見た。
『…何、この人達…』
楓は沙依にしか聞こえない位の小さな声で話した。
『何って友達』
『男なんて聞いて無い!!』
『言って無いけど?』
『私が男嫌いなの知ってるでしょ!?』
小声に関わらず、楓は必死に訴えた。
『話す位なら平気だったじゃん。大丈夫よ』
沙依はそう言って笑った。
楓の手には汗が滲んでいた。
確かに、会話位なら出来るが、それにしても今日初めて会った人で、挙句苦手な男なんて、楓には苦痛なだけだった。
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