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「ゆっきー、ユウキにはユウキのペースがあるから・・・」
「そうだ!ユウキさん困らせてんじゃねーよ!」
「それにゆっきーだって、無理して桜高に入ってもその後勉強についていけなくなったら留年だってありえるし、バンド活動も満足に出来なかったらどうするt・・・「だー!分かったからちょっと黙れ・・・だって・・・」
「珍しくマコトが熱くなった・・・」
え?あたしはいつだって熱い女ですよ!
「わぁ!マコトちゃん、りくちゃんのこと心配してくれてありがとう!・・・でも大丈夫だよ、勉強はオレが見るし、桜高って入るまで大変だけど入ってからは成績でクラス分けられるから、例えばりくちゃんが底辺クラスだったらそのクラスに合わせて授業するから。」
「え、そうなの?知らなかった・・・」
「ていうか・・・俺が底辺クラスって何だよ!バカにすんなー!」
「え?バカにしてないよ?りくちゃんは本物のバカでしょ?」
「テメー!」
あーあ、また始まったよ・・・
まぁきっと最後は翔央くんが勝つだろうから放っておこう。
「俺・・・桜高頑張ってみる!」
「え!?ゆ、ユウキ?」
「ゆっきーの言う通りだよ!マコトが俺に合わせるんじゃなくて俺がマコトに合わせなくちゃ!だって俺はお兄ちゃんだし!」
ゆ、ユウキ・・・
男らしくて素敵・・・
でも心配・・・
無理はしてほしくない・・・
「ユウキさん格好良すぎです!どこまでも付いていきます!」
「マコト、葵くん。邪魔にならない程度でいいから勉強教えてくれるかな?」
「「もちろん(です)!!」」
「え?・・・えー・・・さっきまで山吹過半数だったのに・・・じゃああたしも桜高!頑張る!」
結局なんやかんやで翔央くんに操作されてみんな桜高に・・・
いや、操作されたのはゆっきーだけで、後はとばっちりと成り行きだね・・・
「あ・・・やば、生徒会室行かなきゃ・・・!!」
あたしは急いで生徒会室へ向かう。
その足取りはいつもより少し軽いのであった。
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