そしてこうなって…

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「わ~たし」 「わたしちゃん」 「わぁちゃん」 「わたしい~」 「わたしっ」 暖かな声。 小池のそれだった。   そう、あの頃の記憶だった。 「なんでさきさき歩くんだよう…そんなんだったら僕あぁなっちゃうからねっぷん」 赤く膨らんだ顔が私を見つめる。 いまにも吸い込まれてあぁなりそうな目。   懐かしい 懐かしい雰囲気     あの頃だ 私と小池が出会ったあの春―…
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