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痛ぇよ、って言われて。
ごめん止まんないよ、って言って。
馬鹿って言って殴られて、その拍子に君から俺が抜ける。
『あ。』って重なる声。
自然に笑みが零れた。
なぁんだ、やっぱりあなたも俺が欲しいんじゃないか。
(独りよがりだなんて言わせないよ。)
シーツにくるまり貪りあう僕達の耳に、ただ雨の音がきこえた。
end
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