🌸生ける詩人の独白🌸

心の旅路

『闇夜の道程』

俯き、怯え
手探りで道無き道を歩く

心細さに歩みが止まり
ふと見た傍らには
誰一人寄り添う者もいない

心は闇に蝕まれ
神を冒涜する事に
救いを求めて

得られぬままに
また歩き始める

心は朽ちていき
虚無に捕らわれ
崩れ落ちていく…

地べたに這いつくばり
草を握り締める手に
最期の力を込める…

震える体をかき抱きくと
急激に凍える寒さに気付いた

涙が頬をつたい
冷たい土に吸収される

頬を冷やす風にふと気付く

…涙が、あたたかい…

天を仰ぎ見ると

そこには──

満天の星空が
温かい光を放ちながら

憐れむように見下ろしている

独りでは、無かったのだな…