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≡夏side≡
愛美(以下愛)
「はぁー😆すっごい試合だったねぇ!!!
もー興奮しっぱなしだったよぉ⤴⤴⤴」
夏
「ほーんと!!でも愛美はちょっと応援度が過ぎてるから😅✋」
愛
「えー!!?今時エールボードなんて普通だし😡
それにしても夏架の富松くん凄い活躍だったね!!
私のコッシーが止められちゃったしね😣」
夏
「いやいやたぁちゃんは私のじゃないし💦💦
それに越川さんだって愛美の…」
愛
「でも!!
まだ
好きなんでしょ?
富松くんのこと...」
好き...
言いたくても言えなかった
意気地なしな私がまだ秘めている気持ち...
ふとアリーナでメンバーと楽しげに話すたぁちゃんが視界に入った
学生時代
いつも優しかったたぁちゃん
いつもそばで笑っていたたぁちゃん
私はいつも近くで頑張っているたぁちゃんを見てきた
けれど私たちの距離は
いつも近いようで遠かった
あと1歩踏み出せていれば
何か変われたかもしれないのに...
でも
今は違う
今日の試合を見てはっきりと自覚した
今はもうその1歩を踏み出しても私はたぁちゃんには届かない
たぁちゃんはもう
本当に遠い存在になってしまった
夏
「"好き"って
言いたいな...」
愛
「はっ?
だったら言えばいいじゃん!!
気持ちちゃんと伝えればきっと富松くんにも届くはずだよ」
夏
「でもっ!!
でもね...もう声は届かないんだよ
いくら私が振り絞っても
もう私の声はたぁちゃんには届かないんだよ」
愛
「えっ?
夏架の言ってること,私にはよく分かんないんだけど...
それってまた自分の気持ちから逃げてるだけなんじゃないの?」
夏
「うん...
そうかもしれない
でも両想いになって付き合うようになることだけが
"好き"じゃないと思う」
愛
「そうかもしれないけどさぁ...
でもそしたらまた夏架が辛い思いしちゃうんじゃ…」
夏
「私!!
たぁちゃんにおめでとうだけ言いたいからちょっと行ってくる!!」
私はギャラリーから下のホールに行くため階段を降りた
愛
「え!?
....
夏架...」
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