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「な、なんで怒るの!?あたしは、ただっ……。」
「いいからっ!とりあえず部屋行くぞ。」
腕を強引に引っ張られて、部屋へと入る。
すぐに暖房を入れて、うさぎを毛布でぐるぐる巻きにする。
「星野…苦しいんだけど…(汗)」
「ダ.メ!暫くそのままでいろよ?」
「服が濡れてるのに乾かさずに毛布で巻いたって、逆に風邪ひくんじゃない?」
「夜天の言う通りですよ。月野さん、シャワー使っていいですよ。服は乾かしておきますから。」
「ありがとう、大気さん。」
急いでバスルームへと向かう。星野は未だ、不機嫌そうな顔をしている。
「いつまでそんな顔をしているんですか?月野さんが可哀相ですよ。」
「おだんごに怒ってんじゃねぇよ。自分にムカついてんだ。雪の中、何時間も待って、あんな手と身体冷たくしてさ…それとは裏腹に嬉しいと思ってる自分が居るんだよ。」
「それって普通じゃないの?好きなコが自分に会いに来てくれて、待っててくれた…それを嬉しいと思うのは普通だよ。」
「夜天…そうだな!!よしっ!おだんご~!」
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