私は手袋サン

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あるところに 幸せな手袋サンが居ました[?]      ✋「あぁ、私はなんて幸せなのかしら。 だいすきなご主人様の手を毎日暖められるなんて、こんな幸せモノはいないわ。」   手袋サンは毎日そんな事を思っていました。     そんなある日、ご主人様が新入り手袋チャンを連れてきました。     手袋チャンは綺麗な黒革でフワフワまで付いている  …私ったら只のフリース素材…しかも濁った茶色… クローゼット行きの大ぴんちだわっ!!   …… …手袋サンは仲良しの犬のチップ君に相談しました。 ✋「ねぇねぇチップ君、私、もう用無しなのかしら…こんなに尽くして、雪からも風からもご主人様をお守りしてきたのに…シクシク…」     優しい優しいチップ君は可哀相な手袋サンにささやきました。   🐶「手袋サン、君はとっても暖かいよ。  それにジャブジャブ洗っても大丈夫!  暴れん坊のご主人様はあんな黒皮のスカしたヤツより君のほうが好きに決まってる…  この肌触り、この年季の入った匂い…  この犬ウケする食感……」・ ・ ・ ・・・ガブッ
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