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僕はうつむきながら、精一杯の低い声でこう言った。
「なんで琢がいるの。」
照は何も言わずに、後ろの方にいた琢と顔を見合わせていた。
「なんで琢が照の家にいるの」
さっきよりも強く、それでいてはっきりと言った。
「なんでって...
なあ。」
照はしどろもどろしながら答えた。
「ほら...あれだよ、あれ。
照と一緒に新曲の相談してたんだ。
なかなかいいアイデアが浮かばなくてさ。」
照が答えないから俺が言うとばかりに、琢がそう答えた。
「じゃあなんで僕も誘ってくれなかったの。同じメンバーでしょ。」
「今回は照と2人きりで話したかったからさ..」
「意味分からない。
メンバーの誕生日なのに、よくそんなことが言えたね。」
少しでもこの空間にいたくなかった僕は、もういい。と言い玄関から飛び出した...
いや、正確には[飛び出そうとした]
なぜかって?
それはね...
扉を開けたすぐそこに、人がいたんだよ。
それも、かなり驚いた顔をしながら...
「義!!」
そう。そこにいたのは、GLAYのメンバーである義だった
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