(涙)のシンドバッド

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「──まさか“絶望”が打ち切りになるとはね…あれだけ書いてて消されなかったんだし、まぁ奇跡と言うしか…」 ある小説を書いていて、天から強制非公開をくらった男がいた… 「だってねぇ…ヒロインたちがそれぞれ主人公と情事に持ち込むストーリーだもの、著作権侵害と言われてもおかしくはない、か…」 あえてモバゲーという媒体で“放課後小説”を書いた男の後日談である── 「っつーか後日談かよッ!この小説のジャンル、恋愛にしちまったじゃねーかッ!」 これは素で間違えたようだが… 「まぁというわけで、たくさんの方が読んでくださったにも関わらず、途中で打ち切りしよってからに不完全燃焼にも程がある…」 頑張りすぎた結果なのだから仕方ないと思う店主… 「まぁ原作ネタとか色んなネタを無駄に盛り込んじゃったし…正直、楽しくて…調子に乗っちゃったんですよ…」 ケータイで小説を書いて数週間、彼の日課になっていたワケで… 「そういえばアニメも第2期が始まったことですしね…あの…この第十二・五章って?」 『──やらなくて後悔するより、やって後悔した方がいいって言うしね♪』 この新春、壮大な感動作が、いよいよ、開幕──
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