渇いた喉

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ジリジリと目覚ましが鳴った。 「ん…?」 「おはよう。啓太」 目を覚ますと和希が、俺の顔を見ていた。 「和希////」 「着替えたら、食堂行こうな。今日は、ハンバーグなんだ」 和希は笑って、俺の頭を撫ぜた。 「わかった。今、服着るから…」 「ごめんな、啓太。この頃かまってやれなくて」 「理由はなんだったんだよ?それに関しては、本当に寂しかったんだからな」 和希は困った顔をして笑う。 「ちょっとな」 「でも、いいよ。あのさ、俺。昨日みたいな和希好きだよ////」 「ば~か」 俺の渇いた心を、和希は優しく潤してくれる。 《郁チャン視点》 「ところで郁。遠藤君が伊藤君をかまってあげなかった訳知っているんじゃないですか?」 私は、カップを置き臣に答えた。 「知らない訳ないだろ」 臣は心配そうに2人の事を私に聞いてくる。 「それなら、伊藤君に教えてあげればいいのに」 「あの2人はあれでいいんだ。ま、啓太もいずれにしろ知る事になるだろう」 「そうなんですか?」 私は、臣に笑って見せた。 「たんに、遠藤が年なだけだとな」 ☆おわり★
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