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「喧嘩?…ほーほっほっほっほ…」
一瞬、キョトンした表情を見せ、何がおかしいのか急に笑いだす女…気でも狂ったか?
「わ、わらわが、そ、そなたに喧嘩を売るとな?み、身の程を弁えぬ(わきまえぬ)奴じゃ!」
「な!て、てめぇ!」
「そなたがわらわに喧嘩を売られる様な、対等な存在だと思うておるのか?愚か者の分際で!」
…普通なら、激昂(げっこう)して口喧嘩に発展する様な状況だったが、状況に反して女の失礼な物言いを聞けば聞く程、俺の頭は冷めきっていった…
「…はいはい、身の程を弁えず、調子に乗ってすいませんでした。」
「わ、分かれば良いのじゃ!」
俺が素直に謝った事が、予想とはかけ離れた行動だった様で、女はしどろもどろになりながらも、偉そうに腕を組んだ…
「最初から、そう「…で、君の名前は?」
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