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ゆっくりと落ちてゆく
全てから眼を背けて
帰りたい 帰れない
戻りたい 戻れない
全て私を置いて進んでゆく
どうしようもない想いが
胸のなか這いずり回り
その苦しさから逃れようと
ひたすら手を伸ばした
流れてく血を眺め
安心する自分を嫌悪して
また泣くことしかできない自分を
ひたすらに責めて
誰も愛してくれない
そんな自分を誰よりも憎んだ
愛なんて不完全なモノ
目には見えない
でも確かにあるモノ
丈夫で脆い
安定で不安定…
私はそんな【愛】を知らない
いつか
誰かが
こんな私に
【愛してる】
と言ってくれるだろうかと
不確かな夢を見て
それを馬鹿馬鹿しいと
鼻で笑って
また独り
刃物を片手に夢を語る
苦し紛れの悪あがき
...
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