窓ガラスからこんにちは

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「結ってあれやん!!有名なロックシンガーと同じ名前やんけ!!お前みたいな奴が!!」 最後のお前みたいな奴がは余計だろ!! 「あぁ……YUIね。良いね、あの歌手。俺も好きだ」 「まぁお前の名前なんか全くどうでもいいやけど、さっそく居候の準備させてもらうわ!!」 「はぁー!?もしかしてここに住む気!?」 「当たり前やんけ!!わざわざ窓ガラス割ってまで入ってきたんやから、居候するに決まってるやんけ!頭悪いん!?」 満足気にそう言うと、背中に背負っていたギターを床に下ろして、ガラスの破片を蹴り飛ばしながら、部屋の真ん中に座り込んだ。 いやいやいや……百歩譲って窓ガラス割ってまでは許そう。だが、居候とかこんな意味不明なやつ受け入れるわけない……。 あわよくば死にたい……。 っていうかいつか殺される気がして、仕方ないのは、気のせいか!?
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