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「上から叫び声がしたんでびっくりしましたよ。ご無事でよかった」
向き直ったフーニィに笑いかける青年。
「フニの乗ってた葉っぱが急に燃えちゃって…」
「葉っぱ…ですか?」
青年は不思議そうな顔をしたが、深くは訊いてこなかった。
「元気なのは良いことですが、綺麗な顔にケガでもしたらご両親が気に病まれますよ」
にっこり笑い、「では」とお辞儀をして青年は去っていった。
「…はっ、結局どこの誰だったんだろ…」
フーニィが気づいたときにはすでに青年の姿はなかった。
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