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そしてもう1人、今までの一部始終を少し離れたところから見ていた青年がいた。
すらっとした体躯で、こちらは赤に少し黄色がまじった髪色、右腕に盾、左手には巨大なランスを持っていた。
「人間…だったか…」
青年はそう呟くと、小さなため息をついた。
「ここにいたか」
青年に声をかける人物がいた。
「王…」
「女王陛下が会いたいと申されている。ついてきなさい」
青年に声をかけた人物は、そう告げると先に立って歩きだした。
「はっ」
青年は短い返事をし、主の後について歩いていった。
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