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左目元には泣きボクロ、紅色の長い髪が風になびいてさらさらと動く。
あまり外に出ないのか、肌の白さが際だっていた。
と、
「フーニィ姫―!どこにいらっしゃるんですか―?」
「フーニィ様―!女王陛下がお呼びです―!出てきてくださ―い!」
庭園内を、姫の捜索を命じられた兵士達が必死にフーニィを捜していた。
「ん―…うるさいなぁ…」
周りの騒々しさに、フーニィがようやく目を覚ました。
「女王陛下がお呼びですー!」
「お母様が呼んでるって…フニなんかしたかなぁ…?」
フーニィは首をかしげ思い当たるふしを探したが、それらしき答えは浮かばなかった。
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