姉と楓と私

2/4
前へ
/257ページ
次へ
私は姉に口答えをし姉を怒らせてしまうコトがよくあった。 姉の威厳は大きかったけれどトキに姉が無茶苦茶なコトを言うコトがあった。 納得出来ないと私は反論する。 言うコトをきかない私を姉が怒るのだ。 けれど楓は決して姉に逆らったり口答えするコトは無かった。 姉と私が喧嘩をすると楓は姉の味方になり姉のご機嫌を取るのだ。 いちいち口答えをする私よりも姉にとってはそんな楓が可愛かったのだろう。 いつしか姉と楓が仲良くなり私は二人の間に入っては行けなくなった。 私が弟の『大介』とファミコンをしていると楓は得意気な顔で 「お姉チャンとだったら喧嘩にもならないし楽しい!」 とイヤミを言う。 「ちぃ姉チャンはお姉チャンと居ると強気だよね」 と大介が言う。 私は構わず大介とファミコンを楽しんだ。
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

365人が本棚に入れています
本棚に追加