姉と楓と私

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楓は姉のご機嫌取りに疲れたのか私に愚痴をこぼすようになった。 勉強を教えて貰うトキの愚痴だった。 「お姉チャンは人にモノを教えるのが下手くそだ。私は解らないカラ聞いてるのに「なんで解らないの?」って怒るんだよ。あんなんじゃ勉強なんて覚えられないよ」 『じゃぁ解りやすいように教えて貰えば?お姉チャンに言えば良いじゃん』 「お姉チャンに言える訳ないじゃん!このコト絶対にお姉チャンに言わないでよ!」 楓は姉の愚痴をこぼしては私に口止めをするのだった。 なんでそこまで姉のご機嫌取りをしなければならないのか私には理解出来なかった。
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