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始めのうちは楓も分担通り家事を一緒にこなしてくれていたがテスト前になると食事の支度や洗い物が出来ないと言う。
仕方ないので私が代わりにするようになった。
気が付けばテストが終わってカラも楓は食事の支度をしようとする気配は無く部屋で何をしてるのかと思えば呑気にマンガの本を読んでいた。
とにかく楓はマンガの本が大好きだった。
『ちぃ姉チャンずるいよ!マンガなんか読んでる暇がアルんだったら夕飯作ってよ!』
「華がお姉チャンの所に居た1ヶ月は勉強も出来ずに頑張ったんだよ!お父さんにもバレないようにごまかすのだって大変だったんだから!
それに現役高校生はテスト以外にも勉強しないと進学出来なくなると困るの。
華は高校に行ってないカラ高校生の大変さなんか解らないだろうケドね。
でも勉強ばっかりじゃ息が詰まるカラこのマンガ本は息抜きなの」
楓らしい“屁理屈”だった。
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