幸せになるまで…～番外編～

お姉ちゃん ～幸せ？～

どうしてそんなにも気になったのだろう？

自分でもよく解らないがとにかく気になった。

明くる日、私は仕事帰りに姉の家に寄った。

そこで見た姉の顔は酷かった。

黒ずんだ頬は腫れ上がり本来の姉の顔ではなかった。

ﾗﾝﾁに来れなかった理由はｺﾚか。
ｵｯｻﾝにやられたんだ…。

私は直感的にそう思った。

しかし姉が言った言葉は

「酷い顔してるでしょ？昨夜少し飲み過ぎちゃって自転車で転んだのよ。私そそっかしいのよね」

そう言ってﾌｧﾝﾃﾞｰｼｮﾝを分厚く塗り痣を隠そうとしていた。

そして肋骨も少し痛むと言った。

姉は隠してる。

かすり傷ひとつ無いのに自転車で転んだなんて嘘には無理がある。

しかし私は追求出来なかった。