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姉の家カラ帰る道中、私は涙が出て止まらなかった。
痛かっただろう……。
怖かっただろう……。
なんで私に隠すの……?
家に帰りタケチャンに話した。
「お姉チャンは華に心配かけたくないんじゃないか?
追求すべきではないと思うよ。
お姉チャンにはお姉チャンなりの考えがあって敢えて解りやすい嘘ついてまで華に本当のコトを言わないんだからな」
とタケチャンは言う。
その日の夜、姉の顔が頭に焼き付いて放れず夜通し泣いた。
そして気が付けば朝だった。
どれくらい眠ったのだろう?
目が覚めても姉の顔が頭カラ放れず思い出して泣いていた。
痛いと言っていた肋骨には結局、ひびが入っていた。
姉をそんな目に合わせたオッサンが憎いと思った。
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