幸せになるまで…～番外編～

幼い頃の私と楓

私と楓はよく喧嘩をした。

きっかけはほんの些細なｺﾄだった。

どっちのｼﾞｭｰｽの方が量が多いﾄｶ少ないﾄｶ…。

喧嘩にならないようにと親が平等に同じﾓﾉを買ってくれていて、それを間違えて使ったり…。

私達の喧嘩は取っ組み合いだった。

私が楓の髪の毛を引っ張り引きずると楓はすぐに泣く。

私はそれを知って喧嘩が始まるといつも楓の髪の毛を引っ張った。

喧嘩の後は必ず父に叱られた。

私は楓との喧嘩で泣くｺﾄは無かった。別に泣くｺﾄを我慢していた訳ではないが何故か泣けなかった。

そのせいか父のｹﾞﾝｺﾂは私の方が楓より１～２発多かった。