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『私に機会を与えて下さるのですね、ありがとうごさいます』
リルは深々と頭を下げた。
『リル、実はアルが……。会ってやってはくれまいか』
リルはガーナに案内されアルの部屋へと向かった。
ガーナはアルの部屋に先に入り、人払いをするとリルをアルの部屋に入るよう促した。
リルはベッドへと近付いた、今にも途切れそうな息づかいでアルは眠っていた。久しぶりに逢えた喜びとやつれた顔を見た哀しさで涙が溢れ落ちてきた。
『アル様……』
リルはアルの頬にキスをした。アルは静かに目を覚ました。
『リルか、リルなのか』
『はい……私です。リルでございます』
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