第一章

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先生「並んだな。よしっ!今から修学旅行の日程を発表する。ずばり、行くのは京都・奈良。期間は4泊5日。9月の14、15、16、17日だ。」 この泉坂高校は修学旅行が異例だ。 理由は いつ修学旅行に行くのかを直前まで言わないのだ。 先生たちの狙いは、日頃の勉強に集中させるためだと言っている。 つまり、生徒たちには今の今まで何処に行くのか、いつ行くのかは知らされていなかったのだ。 生徒「マジマジ~!4泊5日?楽しみだな~!」 生徒「でも京都・奈良って平凡じゃね?」 生徒「でもいいじゃん。修学旅行なんだからさ!」 皆思い思いに友達と修学旅行について話している。 しかし、中野は全く違うことを考えていた。 中野(9月16日・・・ 仲西の誕生日だ・・・) 先生「では今日はこれで。詳しいことは後日しおりを配るから。解散!」 生徒は腰を上げ、友達と話しながら自分の教室に帰っていく。 中野は考え事をしていたから皆が帰っているのに気付かなかった。
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