5人が本棚に入れています
本棚に追加
丘の上で子供たちが群がっている・・・一人を数人でいじめているようである。「やい!鬼の子!」一人の男の子がその子に石を投げつけた。
額からは真紅の血が流れる。
「お前の母ちゃんは鬼だ!夜に誰もいないところに話をしてんだってな!きっと鬼が見えてんだ、お前の母ちゃんは鬼だ!」石を投げつけた男の子が言うと、周りの子供たちも「鬼の子!」などと罵声を浴びせる。「ちがう!母上は鬼なんかじゃない!」いじめられている男の子は反論するが、「鬼の子!」そう言われると思わず涙が込み上げてくる。まだ幼い子に『鬼の子』は精神的に辛い・・・
悔しさなのか悲しさなのかはわからない。
最初のコメントを投稿しよう!