~序章~

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悠は涙を堪えながら、丘から家へと帰っていく。 しかし、帰りついた家は・・・炎上していた。 「母上は・・・」そう悠の脳裏に浮かんだ。 火をつけたのが誰なのか・・・それすら考えられない。ただ母の事だけを考えていた。 自然に涙が頬を伝う・・・呆然と立ち尽くしている悠に僧侶がぶつかってきた。身体の小さい悠は吹き飛ばされた・・・悠はその僧侶が家に火をつけた奴だとわかった。その僧侶は慌てて走り去ってしまった。残ったのは悠と業火に包まれ燃えている家だった・・・ 悠はただ僧侶の後ろ姿を睨むだけしかできなかった。 「必ず復讐してやる」そう心に誓いをたて、悠は夜の都へと向った。闇に堕ちた都へと・・・
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