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冷たい氷の塊を
僕は透明なそれを
ボンヤリと見つめながら
何時ぞかは
透明な氷の中に
眠っていれたら
どれだけ楽になれるだろうと
氷の中に僕の姿を見い出してた
今はそこにいるのは
違う人
自分を苦しめ
外の世界を拒んで
溶けない氷の中
自分を閉じ込めて
心まで凍らせ眠りにつく
暫くそのままに
今は泣きながら
哀しい瞳を閉じて
眠りについて
心を休ませておいて
貴方は愛されない
そんな事はないから
僕が手に乗せて
溶けるならずっと
手に乗せていましょう
何時か心が溶けるなら
その時は慣れない笑顔を
まだ一人にしか見せていない笑顔を
貴方に二番目に見せると約束しましょう
透明な小さな氷の塊
丸で流氷みたいな
冷たくも暖かい存在
そこで貴方が癒えるならば
僕は側におります
まだ貴方が目を開かぬなら
目が覚めるまで氷の塊を手に乗せて
目覚めるまで待ちましょう
手が冷たくなるより
貴方の心が冷たくなるのが耐えられません
ゆっくり溶けて雫が垂れるなら
その雫を飲み干して
貴方の苦しみを
分かり合いたい
氷の塊にそっとキスして
早く溶けるのを願いましょう
貴方は一人で
氷の塊の中
眠っている訳ではありませんから
輝
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