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僕でなく
僕でない存在の
心の支えになった物
それが“天使”
苦しいのが
何時か癒されて
助けられると
信じてやまなかった存在
何時か天界“そら”から
降りて白い羽根をはためかせ
白い羽根を舞い散らせながら
目の前に降りて来て
救いの手を与えてくれる
優しき笑顔を見せてくれると信じていた
影の僕等に
天使は気付いてくれるでしょうか?
例え気付いてくれなくても
その無償の優しき笑顔を
見せてくれるだけで
心の中の冷たい氷が
ゆっくりと音を立てて溶けていく
優しき笑顔で
見つめられるだけで存在を認めらた気がします
貴方の所に現れた天使は
本当に貴方に救いの手を差しのべてくれたでしょうか?
貴方が何時か
迷った時は
僕等が天使になりましょう
哀しみを背負って
背中の羽根は抜けて
見た目はみっともない天使ですけど
気持ちだけは清いままですから
もう飛べない
罪人“つみびと”の天使ですけど
それは自分を信じて
己の道を歩んだ結果ですから
誇りを持っておりましょう
罪を背負い
罪を軽くする為に
貴方を助けるのではありません
小さく蹲り
周りが暗く絶望したと
嘆く貴方の目の前に
そっと現れ背中の羽根で貴方の背中を
手で貴方の頭を優しく撫でましょう
涙を流して
貴方が早く癒える様にと
祈りながら涙を流して撫でましょう
罪を背負って
背中の羽根は小さく抜け落ちて
もう飛べずに人の中
そっと紛れて生きましょう
貴方の前では
汚れた羽根を出来る限り綺麗にして
見た目を気にして
天使になりきりましょう
ですから悲観せずに
今も遠いですが
気持ちだけは貴方の側におりますから
そっと貴方が眠ったら
貴方の隣に腰掛けて
寄りかからせて優しく一緒に眠りましょう
輝
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