天才と幼女

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      「ジャーン! ロリみるく~☆」    眩い光と、何かのアニメで聞いたような、妙な効果音と共に変な物が出てきた。    『ロリみるく』と呼ばれた物は、一般的に銭湯に売っていそうな牛乳ビンに入っていた。    しかし、普通の牛乳とは明らかに違う。 普通、牛乳の液体は白だが、これは真紅の液体だった。       一言で表すと人間の血の色に非常に似ている。 うん。そっくりだ……    「な、なにそれ?」    「これがしょーこだよ。 飲んでみて~☆」    「……やだ」    「……え?」    俺が冷たく突き放すと、ロリエはそのクリクリの大きな瞳に、うっすらと涙を浮かべ、机から、またしても突拍子もない物を取り出したんだ。
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