時計

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時計の針が止まった ちょうど十二時で ぴたりと 止まった 私は時計を もう一度動かそうとは しなかった ひとりでにまた 動き出すと信じていた 望んでいた 「針よ、動け」 重ね重なる今と過去 自分の軸がぶれていく 時計が動けば私も動く そう勝手に信じたかった 十二時で止まった時計 取り残された私 私はその場にうずくまり 動かない時計を見上げ そっと そっと 自分の手で 針を動かしたimage=160601883.jpg
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