僕とキミ

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僕、大月結城はこの春から高校2年になる。クラスを見渡すと、個性的な人やムードメーカー的存在が何人かいた。 「ま、この一年間は楽しむとするか♪」 僕は自分で言うのも気が引けるが勉強はいつも学年トップ3には入っているし、サッカー部でもそこそこの腕はある。一つ難点をあげるとすると、彼女いない歴17年。これはどうすることも出来ない。しかし、告白はよくされたがピンとくる子がいなかったから全て断ってきた。その子達にはいつも決まって、「どうして?」 と聞かれたものだ。当然答えることは出来ない。なぜなら、自分にもよくわからなかったからだ。それを言ってもわかって貰えるかなんてわからない。だから謝るしか方法はなかった。 そんなことを繰り返したことで今も彼女はいない。あれこれ思い出しているといつの間にか休み時間になっていた。 「よし、まずは皆と話でもするか」 それを予測するかのように一人の男子が来た。 「よお!俺は手島 翔ってんだ!よろしく!お前は?」 「僕は大月 結城、部活はサッカー部だよ。これから一年よろしくな!」 「へぇ!お前サッカー部なんだぁ!俺様は誇り高き“帰宅部”さ!そして2年にして部長に昇格♪すげぇだろ?」
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