僕とキミ

3/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「…部員は?」 「う~ん…いるのか知んない(笑)ところでさぁ、彼女いんの?」 そのての話題は苦手だが仕方ない。 「今はいないよ。」 「まじっ!?いると思って聞いたんだけどなぁ~てかお前みたいなやつで彼女いないなんて珍しいな!モテるだろ?」 「まぁ告白はされるけど断ってる。」 ♪キーンコーンカーンコーン♪ 「なんで…」と翔が言おうとするのを遮るかのようにチャイムが鳴った。 「ふぅ…助かった。そこまで聞かれるとは思ったけど、答えられないのがオチだ。」と思いながら席についた。 翔の席は自分の席から左に2つ進んだ所に位置していた。僕に合図するかのように先生が来たにも関わらず僕に手を振ってくる。 「恥ずかしくないのか?」と思いつつも笑って返した。 今日は始業式ということもあり、すぐに終わりそうだった。 始業式も無事に終え、教室に戻る途中、一人の女子と少し話せた。彼女の名前は[高宮 あい]。部活はバドミントン部に所属してるらしい。 「あ、確か同じクラスの…」 と僕が言うと、彼女は優しく、 「高宮 あいです。どうぞ、よろしくね」
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!