最後の方舟

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なぜ人類は地球を棄て、移民を余儀なくされたのか… 話は百年前に遡る。 人類が作りだした文明は、繁栄すればするほど汚染を産んだ。 次第に深刻化する汚染。 マーマヤーナ国王ズーマ23世は地道な環境対策を提唱していた。 ところが、国際問題評議会が選んだ方法は、 汚染物質を分子レベルで氷結する技術だった。 みるみるうちに浄化される地球。 国際問題評議会の議員たちは鼻高々、ズーマ王は名声を失った。 あの事実が判るまでは… なんと、汚染物質の氷結は百年しか持たず、しかも汚染度合いは一万倍にも跳ね上がることがわかったのだ。 この事実に全人類が失望した…
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