39人が本棚に入れています
本棚に追加
「…せい…ド…せい」
ルークが走りながら、ジェイドの事を呼んだ。
「ジェイド先生待ってくださいよ!」
「何ですか?朝から騒々しい…」
「ごめんなさい…だけど、どうしてもこの部分がわからなくて…」
そう言いながらルークは、ノートを取り出した。
「……この部分なんですけど…」
ルークが指を指す部分を見て、驚いていた。ルークは他の先生たちからブーイングがでるほど勉強をしなかった。しかし、自分の授業では、居眠りもテストの赤点も予習忘れもしない。
「ルーク。その部分はまだ当分先にならないと授業では扱いませんよ!」
「いいんです!俺、生物学大好きなんで…」
「しかし、私はこれから朝礼会議なんですが…」ジェイドは少し困っていた。
ルークは少し泣きそうになりながらジェイドの顔を見ている。
「…わかりました。今日の放課後、生物室に来なさい。特別指導してあげます。」ジェイドの口からその言葉からでるとルークは、笑みを取り戻し、一礼してジェイドの前を去った。
最初のコメントを投稿しよう!