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…だが、駄目だ。
所詮、身体だけの関係である俺は、本当に愛されているあの子の前ではちっぽけな存在なのだから。あぁ、自分で言っていて哀しくなってくる。
けれど、少しぐらいは夢を見させてくれ。
(こんな、どこにいるか解らないようなものに縋るのは何年も前に止めた筈だったのに、どうか)
「けど、おーぐし君」
「なん、」
「例えあの子が、世界中が敵に回っても」
「俺は君が好きだよ、…土方君」
(お願い神様、俺が奴を好きなことを許して下さい)
あの地味な子が俺を恨んだとしても、俺はお前を好きなのだ。だからせめて、今目の前にいるお前が俺を好きだと言っている時間だけは俺のものにしたい。
だって、もうこの間抜け面でさえ愛しく思ってしまうほど、俺は奴が好きなのだ。
「…なぁ」
「どした」
「その…嬉しいんだけどさ」
「うん」
「…あの子って誰のことだ?」
「え、」
========
銀ちゃん視点で、
銀→土山
が結局
土(→)←銀
だったという話。
最後は本気だってことで、誤魔化さず土方って名前でよんでるんだよーとか補足。
だめだこりゃ(´_ゝ`)
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