嵐の如く

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雅司 「わかったからどいてよ!誰かに見られたら・・・・・・」 珠江さんとか西郷寺さんとか・・・・・・  愛理ちゃんとか・・・ 瀧 「それはそれで私とてしては都合がいいんだけど・・・・・・」 渋々といった感じで立ち上がった。 雅司 「もう・・・・・・。こういうことはやめてよね?」 瀧 「どうして?雅司だって私のことを好きって言ったじゃない」  雅司 「い、いや・・・・・・確かに言ったけど・・・抱きついたところを誰かに見られたら面倒なことになるだろ?」 瀧 「私は平気だけど?」 雅司 「だから・・・・・・他の人に見られたら誤解されるでしょ?!」  瀧 「両思いなんだから問題ないじゃん。誤解も何も、自然な現象だと思うけど?」 雅司 「・・・・・・」 何を言っても無駄だな・・・・・・ 本気の瀧って 疲れる・・・・・・ 雅司 「それより、陸上部の練習は?」 瀧 「あ、やば。早くいかないと遅れる」 雅司 「ほら、早くいかないと」 どうにか瀧と距離をおく。 瀧 「うーん・・・・・・。じゃあ、今はここまでね。それじゃ」 瀧は外に出ていった。   
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