62702人が本棚に入れています
本棚に追加
雅司 「・・・・・・」
かまわずピアノを弾き続ける。
集中・・・
集中しないと・・・・・・
これじゃ、いい音で弾けない。
田中 「・・・」
鈴 「・・・雅司様、苦しそう・・・・・・」
「そうね・・・。何か考え事でもしてるのかしら?」
雅司 「・・・!」
一応は曲を弾き終えた。
雅司 「はぁ・・・はぁ・・・」
大好きなピアノを弾いたはずなのに・・・
息が切れて・・・
疲れる・・・・・・
田中 「ふむ・・・・・・」
田中先生が近づいてきた。
雅司 「・・・田中先生?」
田中 「どうした?音に濁りがあるぞ?」
雅司 「・・・そう、ですか?」
田中 「何か、あったのか?」
何か・・・・・・
ありはしたけど
あくまで私事
部活に持ち込むわけにもいかない。
雅司 「・・・何でもないです・・・・・・」
田中 「嘘か?」
雅司 「は?」
田中 「キミは嘘をつくと目をそらす癖があるようだ」
見抜かれた・・・
癖まで見つけて・・・・・・
最初のコメントを投稿しよう!