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田中 「相談にはのるが?」
雅司 「・・・いえ、これは僕の問題です。僕自身で解決します」
田中 「そうか・・・・・・」
田中先生はため息をもらした。
田中 「だが、どっちにしろ考え事があってはピアノは弾けないな」
雅司 「・・・」
田中 「今日は部屋に戻りなさい。休んでよろしい。ピアノは西郷寺にやってもらう」
鈴 「!」
雅司 「・・・・・・わかりました・・・」
足早に練習場所を後にした。
「・・・田中先生?あれでいいんですか?」
田中 「本当にしっかりとしたピアノの音をだすには考え事はあっちゃいけないんだよ」
「・・・確かに今日の近藤くんは変よね・・・」
田中 「・・・青春、か?」
「え?」
田中 「いや、何でもない」
鈴 「雅司様、大丈夫でしょうか?」
田中 「たまには1人になって考えるのもいいことさ」
鈴 「・・・はい・・・」
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