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『お久しぶりです。
突然の連絡、すいません。
相談したいことがあるんです。
暇ができたら連絡ください。
待ってます。』
メールを送った。
もう自分自身で気持ちの整理をするのは難しい。
ブブブ・・・
送ってすぐに携帯のバイブが鳴った。
閉じた携帯を開くとメールではなく電話だった。
「黒沢拓哉」
携帯の画面にこの名前が映っている。
ピ!
すぐに電話にでた。
雅司 「もしもし、拓哉さん?」
拓哉 「おーう!雅司。久しぶりだな」
陽気な声が聞こえた。
この人は黒沢拓哉(クロサワタクヤ)さん。
小、中学校共に同じ学校に通っていた2つ歳上の先輩だ。
性格は基本的にいい加減。
他人と交わした約束を3秒で忘れるほど。
でも非常に情熱的でもある人。
面倒見が良く、何故か僕と息が合う。
何か困ったことがあったらいつも拓哉さんに相談している。
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