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男はベッド下に潜った時に靴の片方を見つけたのだ。
「この靴はシンデレラの持ち物です。この片方の靴がその証拠。」
男は靴を家来たちに渡した。
「お前…最初からこれが狙いだったの……?」
継母の唇がわなわなと震える。
「そう。シンデレラの苦を少しは思い知った?」
男はくすっと笑った。
「さあ。シンデレラを城へ連れて行っておあげ」
男はシンデレラを家来たちに任せると、
「礼はしたよ、シンデレラ」
と、笑って手を振った。
「お待ち!こんなこと許せないわ!この男は私の娘たちの足を切り落としたんだよ!」
継母は叫んだ。
シンデレラが息をのむ。
しかし男は肩を軽くすくめた。
「俺が娘さんたちの足を切り落としたって?まさか」
継母を見てにやりと笑う。
「娘さんたちの足を切り落としたのはあんたじゃないか。゙お継母様゙?忘れたのか?俺は短剣を渡しただけ。だろ?」
「っ!!!」
継母は男を恐ろしい形相で睨みつけ、唇を噛み締めた。
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