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こうして盲目のシンデレラは継母や姉たちの虐めから解放され、麗しい王子様といつまでもいつまでも幸せに暮らしました。
とは、ならなかった。
何故なら結婚してから3年目の冬。
シンデレラが庭を散歩していた時に一ヶ所あった凍った地面に足をとられ転んでしまったのだ。
足を怪我したシンデレラは王子のお気に入りから外れてしまった。
しかし世間体を気にする王様はシンデレラと離婚することを禁じた。
「ならば殺してしまえ」
王子はそう召使いに命じた。
シンデレラを殺せる人などこの城にはいない。
みんなはシンデレラに全てを伝えると、こっそりと逃がした。
シンデレラは再び街へ戻ることになってしまったのだ。
宛もなくさ迷うシンデレラを男が見つけ、呼びかけた。
「どうしたんだ?シンデレラ」
「…ネズミさん…?」
寒くて凍えるシンデレラを、男は自宅へ連れ帰った。
シンデレラの話を聞いた男は街中に知れ渡るほどたくさんのビラを作った。
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