盲目のシンデレラ

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『王子はシンデレラを殺そうとした。 この王子は裁かれるべきである。』 すぐにこのビラは王様の許へ届いた。 「何!?シンデレラを殺そうとしただと!?直ちに王子を連れて参れ!」 王様は恐ろしい剣幕で怒鳴った。 王様は健気で心優しく、美しいシンデレラを我が娘のようにとてもとても大切に思っていたのだ。 「このビラは本当のことなのか!?」 王様は王子を睨みつけた。 王子は何も言えなかった。 黙り込む王子に、悲しくもこれが事実であると解ってしまった王様は更に激怒する。 「妻を殺そうとするだなんて何てことをしてくれたんだ!!誰か王子を牢へ!!」 すぐに王子は牢へ幽閉され、シンデレラは城へ戻った。 シンデレラは王様に頼み込み、男を相談役にしてもらう。 王様は男の有能さを認め、シンデレラだけでなく城に暮らす全ての人の相談役になることを条件に城へおくことにした。
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