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「残念ですが、お亡くなりです…」
それが医者が集中治療室から出て来て最初に漏らした一言だった。
必死の救命活動もむなしく出血多量で女性は死んだと言う。
外で待っていた男は途方に暮れ、床に座り込んだ。
「あ、亜希子…亜希子ぉぉぉ」
男は人目も気にせず泣き叫んだ。
長年付き合ってきた彼女が死んだのだ。いや、殺されたと言うべきか。
犯人はまだ見つかってはいない。
男の名は“三屋 幸四郎”。死んだ“亜希子”の彼氏である。
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