0人が本棚に入れています
本棚に追加
守「捨てないよ…」 久美子「捨てて!!」 守「君は変わってないよ!!」 久美子「変わったわ…」 守「一週間前の雨の日…君は…ずぶ濡れの猫にコートを被せてあげたよね?」 守「変わってないよ…あの頃のまま…そこには優しい君がいたんだ…」 守「俺は気付いたら…君に傘をさしていた…」 守「十年ぶりに君に傘をさしてあげる事が出来たんだ…」 守「俺の弱虫な背中を…君の優しさが押してくれたんだ…」 久美子「私の優しさが…あなたの背中を…」 守「俺も君の事を一途に思っていたわけじゃないよ…」 守「君も俺も…沢山の恋をしただろう…」 久美子「うん…」 守「でも…いつも心の中では…君が隣にいたんだ」 久美子「私が…」 守「君は…俺の思い出だから…」 守「消える事の無い…俺の思い出だから!!」
最初のコメントを投稿しよう!