置き忘れたままの恋

2/2
前へ
/16ページ
次へ
           守「捨てないよ…」                        久美子「捨てて!!」                       守「君は変わってないよ!!」                              久美子「変わったわ…」                      守「一週間前の雨の日…君は…ずぶ濡れの猫にコートを被せてあげたよね?」                               守「変わってないよ…あの頃のまま…そこには優しい君がいたんだ…」                       守「俺は気付いたら…君に傘をさしていた…」                       守「十年ぶりに君に傘をさしてあげる事が出来たんだ…」                             守「俺の弱虫な背中を…君の優しさが押してくれたんだ…」                            久美子「私の優しさが…あなたの背中を…」                        守「俺も君の事を一途に思っていたわけじゃないよ…」                              守「君も俺も…沢山の恋をしただろう…」                         久美子「うん…」                         守「でも…いつも心の中では…君が隣にいたんだ」                                久美子「私が…」                         守「君は…俺の思い出だから…」                             守「消える事の無い…俺の思い出だから!!」               image=158476126.jpg
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加